Googleはカタカナの揺れをどれくらい理解しているのか?


こんにちは!宇都宮市のホームページ作成事務所あっとほーむの藤本です。

以前、医療関係の仕事をしている友人に、ホームページに記載している『ケアマネージャー』という言葉は『ケアマネジャー』に変えた方が良いと言われたことがありました。

マネジャーの方が正しい表記だからと言われたものの、私はSEO対策的にはよく使われている言葉の方が有利と思い、マネージャーのままにしたのですが、今回は、Googleがどのように日本語表記の揺れや、『整骨院』『接骨院』など同義の言葉を判断するのか?、そしてSEO対策的にはどうなのかを考えてみたいと思います。


Googleの日本語処理はかなり進化しています!

Googleは日本語の表記揺れ(例:マネジャー/マネージャーなど)や同義語(整骨院/接骨院など)をある程度理解します。

たとえば検索クエリで:

「マネジャー」と検索しても「マネージャー」を含むページがヒットするといったケースは多いです。
これはGoogleが日本語の文脈や意味を理解しているためです。



公的な基準では「マネジャー」が“正しい”とされる

日本語の表記を決める基準の一つに「外来語の表記(文部科学省・国語審議会)」があります。


その指針では、

英語の “manager” のような語は、発音に近い「マネジャー」と書くのが原則。

つまり、公式な日本語表記としては「マネジャー」が正解とされています。


文部科学省でも、NHKでも新聞社などの報道機関でも同様です。


友人のアドバイスは間違いではないわけです。

一方で、実務・ビジネスでは「マネージャー」が主流

しかし現実の社会では、
Web・求人・アプリ・IT業界など、ビジネス文書では「マネージャー」が圧倒的に多いです。

  • 企業の職種名(営業マネージャー、プロジェクトマネージャー)
  • ソフトウェア(ファイルマネージャー、パスワードマネージャー)


Google検索でも「マネージャー」のヒット数は「マネジャー」の約40倍以上あります。
つまり、現実社会では英語発音よりも「見慣れた日本語カタカナ」として浸透している「マネージャー」の方が事実上の標準表記です。


Googleはカタカナの揺れは理解するので『マネジャー』も『マネージャー』でも問題は無さそうですが、そもそも『マネージャー』で検索す人が多いならホームページ内の表記も『マネージャー』の方が無難ですよね。

Googleの月間検索ボリュームは?

Google検索結果やキーワードデータでも、「マネージャー」という表記の方が圧倒的に使われていることが分かります。

キーワード月間検索ボリューム(概算)備考
マネージャー約 200,000件以上企業・アプリ・役職・人名など幅広い
マネジャー約 5,000件前後一部新聞・公的文書などで使用



『整骨院』と『接骨院』は?

こちらもほぼ同意語としてGoogleは理解していると思われます。
※「整骨院」で検索しても「接骨院」を含むページが上位に出るといったケースが多いためです。

なので、整骨院のホームページにおいて、『接骨院』という検索キーワードからの流入を得るために、無理に『接骨院』というキーワードを使う必要はないということになりますね。

では『整骨院』と『整体院』は?!

結論から言いますと、これらは全く別として扱われます。

整骨院関係者なら当たり前にお分かりになることですが、『整骨院』は国家資格が必要であり、『整体院』は国家資格不要の全く別の業種だからです。

比較項目整体院整骨院
法的資格不要国家資格
保険適用なし(自費)一部保険適用(骨折、捻挫、打撲など)
主な目的疲労改善やリラクゼーションけがや痛みの治療
Googleの判断リラクゼーション/民間施術医療寄り(準医療機関扱い)


Googleの月間検索ボリュームは?

整骨院と整体院は、業種としてもGoogleの判断としても全く別モノではありますが、一般ユーザーの多くは類似したジャンルと考えている人も多いと思います。

下の表が表すように、実は月間検索ボリュームは『整体院』の方が多かったりします。

整骨院オーナーは、適宣『整体』や『骨盤矯正』、『美容』、『ダイエット』など、リラクゼーション系のキーワードをホームページに盛り込むとSEO的には効果的だと言えますね。

キーワード月間検索数(概算)備考
整体院約33,000美容、骨盤矯正、リラクゼーション
整骨院約22,000治療、保険、スポーツ障害